17 / II / 2022


R-1   Bronzi di Riace A+B  リアーチェの戦士A+B


*Sto preparando un libro sintetico sui Bronzi di Riace, un sommario di cui apparirà su questa pagina dopo l'uscita del libro.


研究史年表

論文

(口頭発表*

科学

どこで

いつ

誰が

何を

 

1972.8.16 

Riace Marina沖の海中で発見

 

19721980

第一次修復 (Firenze)

 

Mizuta 1982

 

Olympia

475-前470

A=Onatas

Akhaia人奉納群像10体のうちの2体。A=Agamemnon

 

Pavese 1982

 

不明(ギリシア)

 

Attika出身?

hoplitodromoi(武装競走)の群像

 

Isler 1983

 

ギリシア

 

Pheidiasまたはその周辺

英雄2人の群像

 

Formigli 1984

主要部分は間接法

 

Di Vita 1984

 

Athenai, AgoraまたはAkropolis

A=460;

B=430

A=Attikaの彫刻家、おそらくMyron;

B= Attikaの彫刻家

群像。

ABともhoplitodromoi(武装競走)

 

Arias 1984, 1986

 

不明

 

Pheidiasまたはその周辺

群像か。A=Agamemnon

B=他の英雄

 

Paribeni 1984a, 1984b, 1986

 

Lokri

A=460450頃、B=410400

A=Peloponnesosの彫刻家B=Attikaの彫刻家

単体。A=Aias; B=将軍。2人ともLokri出身

 

Rolley (1983,) 1984, 1990, 1994

 

Athenai, Agora

A=460頃、B=430

A=Attikaの彫刻家、B=Pheidiasの流派

群像か。Attikaの名祖2人か

 

Dontas 1984; 1985

 

Athenai, Agoraにあった名祖群像のうち二体

ABとも前450

A=Myron; B=Alkamenes

群像

 

Ridgway (1977,) 1984, 1986, 2002, 2004

 

ギリシア

A=紀元前後; B=紀元前後、A20年後

折衷派=擬クラシック

ABとも叙事詩の英雄。

 

Bol 1986

 

Olympia

 

Onatas

単体。人物は同定できない

 

Stucchi 1986, 1988

 

Lokri

A=470の直後、B=425の直前

A=RhegionPythagorasB=Megale Hellas の彫刻家

単体。A=LokriEuthymosTemesaの戦いに勝利)、B= LokriEuthymos(死後英雄化された拳闘士)

 

Harari 1988

 

Delphoi, Marathon勝利記念の奉納

 

 

 

 

Deubner 1988

 

Olympia

 

Onatas

単体。人物は同定できない

 

Holloway (1975,) 1988, 1991

 

Sikelia

 

Sikeliaの彫刻家か

群像。Sikeliaの町の設立者2人。Akragas, Aristonoos+Pistilos; Kamerina, Daskones+Menelaos; Gela, Antiphemos+Entimos

 

Moreno 1988, 1998, 2001, 2003

 

Argos, Agora

A=450

B=440

A=Ageladas; B=Alkamenes

群像。Thebai王位をめぐるArgos-Thebai間の抗争。A=Thydeus; B=Amphiaraos

 

19951998

第二次修復 (Roma)

 

Formigli 1996

主要部分は間接法。Aの鑄造土はAthenaiBKorinthos

 

Formigli 1999

主要部分は間接法

 

 

Vidale 2003; 2018*

主要部分は直接法。鑄造土はABともArgos

 

Chrestou 2004

 

Athenai

 

Pheidias

群像か。A=Ephialtes; B=Perikles

 

Maiullari 2006

 

ギリシアか

 

 

群像。A=Akhilleus; B=Patroklos

 

Roma 2007, 2009

 

Megale Hellas, Riaceの近く

 

不明

群像。Dioskouroi (Kastor+ Pollux)

 

Hada (2003,) 2008

 

A=Athenai; B=Korinthos

A=460

B=430

A=Pheidiasまたはその周辺

B=Polykleitosまたはその周辺

Troia戦争の英雄2人。ABともHektor

 

20102014

第三次修復 (Reggio Calabria)

 

Castrizio (1998, 2000, 2004, 2007,) 2011, 2015, 2016, 2021

 

Argos

ABとも前450

Rhegion出身Pythagoras

群像。A=Polyneikes; B=Eteokles

 

Hada 2013, 2016*

鉛のABともLaureion産。第二次利用におけるBの付加部分についても同じ

 

Donati 2014

主要部分は間接法か

 

Brinkmann 2015

 

Athenai, Akropolis

ABとも前450

ABともMyron

群像。A=Eriktonios; B=Eumolpos

 

Pucci 2015

 

ギリシアか

 

A=Myron

A=Tydeus

 

Hada 2015, 2016*

A Bに残る⿊⾊パティナは第⼆次利⽤の際に意図的に施されたもの。前450年頃にArgosで制作されたときはブロンズの地金色に酸化膜が張った程度の色彩だった。

 

Buccolieri 2015; 2018*

は第⼀次修復の際に表⾯が削られたため S(硫⻩)が少ない。Zn はその時に使われた道具に由来。の⿊⾊パティナの S は、これまでは海中で⾃然に⽣成したものとされてきたが、第⼆次利⽤の際に意図的に施されたもの。修復者の不⼿際がなければ現在 B  A と同様の⾊彩を呈していたはず。

 

Vidale 2018a*

鑄造⼟はAB とも Argolis 由来のもので、Korinthos, Athenai のものではない。

 

Vidale 2018b*

ブロンズの由来が AB で異なる。は⻄⽅ Spagna−Italiaは東⽅ Athenai−Kypros。⾜ Pb  Laureion 産。

 

Matsumoto/Hada 2021

主要部分は間接法。ほとんどすべて連続楕円形鑄掛け熔接。

 

Rebaudo 2021

 

Argos

450年頃

ABの作者は異なる

競作群像か

 

Hada 2023

 

Argos

450年頃

A=Pheidiasまたはその周辺。

B=Polykleitosまたはその周辺

競作群像。Thebai王位をめぐるArgos-Thebai間の抗争。またはTroia戦争。

研究

科学

どこで

いつ

誰が

何を


「リアーチェ」について解明すべき問題群

工程

詳細

1

塑造原型の制作

粘土(軟質・硬質)・砂の選定と最適化。制作支持体、雛形、養生。目を制作(白目は石、虹彩・瞳孔はガラス)、原型に装着して眼差しを調整。武具の形と位置の復元案、再現制作。原型の段階で分鑄を構想し、各部品に分割。

2

牝型の制作

すでに準備した再現実験用原型をもとに牝型を制作。牝型材は石膏、漆喰、粘土のいずれであったか。離型剤はオリーヴ油か。割り型の位置と作業順。

3

蠟原型の制作:牝型の内面に蠟を張り込む

蜜蠟に動物由来油脂、松脂を混ぜる割合。蠟の張り込み方(板、流し込み、刷毛塗り)。各蠟原型の組み立て方。「リアーチェ」に最適な鑄造坑の構想・構築。

4

:蠟原型の中に鑄造土を入れる

「リアーチェ」の鑄造土の現物再調査。粘土と砂の選定と最適化。通気性のための有機混合物の選定(藁、動物の毛)。近世イタリア、古代中国のように牛馬の糞を混ぜたかどうか。鑄造坑内での作業。鑄造土の入れ方(ロウ原型の形状に応じて、泥漿状のものを流し込んで回転、可塑状態で充塡積層、など)。

5

:蠟原型の中に鉄の支持棒を入れる

「リアーチェ」の鉄の支持棒(断面20x20mm、木芯を入れたパイプ状)を再現制作。両脚内面で支持棒がブロンズに触れていることの意味。木の支えを配置。

6

:蠟原型の表面を仕上げ、湯口・湯道・上がり・堰を配置する

口を切り取って銅で別鑄し、鑄からげを準備。髪房の一部をブロンズで別鑄。乳輪・乳首を銅で別鑄。各分鑄部品ごとに(図1-2)湯口以下の配置法を考察。

7

笄(こうがい)を配置する

断面4x4mmの鉄の笄を再現制作。配置する数と位置。

8

外型の耐火土を付け重ね、乾燥させる

4同様、耐火土と、混ぜ合わせる有機物の選定と最適化。2−3層に積層する。厚さの考察(一般に2-3cm)。

9

鑄型を加熱して蠟を排出し、素焼き焼成する

鑄造坑内に蠟の排出路と受ける容器を準備。壁を築き、鑄型を取り囲む。燃料は木炭と木。焼成する温度と時間。

10

鑄込み。鑄型にブロンズを流し込む

合金の配合比の調整(基本Cu87%, Sn12%だが、Bの両腕はCoなど微量成分が異なる)。熔解炉の構築(坩堝式定置炉、甑炉。鑄造坑の中か外か)。鞴、坩堝の試作。

11

割り出し、湯口などの切除、付着物の除去、分鑄部品の熔接

熔接剤の準備(基本、本体と同じだが、部位によっては異なる。その理由)。鑄掛け熔接、楕円形鑄掛け熔接の技法。楕円形鑄掛け熔接の目的・効果の考察。

12

不完全部分の補修、細部の彫り、表面の仕上げ

嵌金の制作、装塡法。キサゲ、鏨の試作(鍛鉄、焼き入れ)、使用法。古代文献の記す研磨剤の検証(軽石、イカの甲、半貴石)。ひげ・陰毛など細部の毛彫り。

13

着色

硫黄による黒い着色の技法。「リアーチェ」における有無、濃淡。

14

乳輪・乳首、唇、歯、目の装着

乳輪・乳首は別鑄部品(6)を装着。唇は装着済み(6)。歯は銅を銀で覆って型押し。口内への固定法。目はすでに準備したもの(1)を装着、調整。

15

基台への据え付け

大理石材の選定。穴あけ作業。溶けた鉛の流し込み方。表面保護剤(瀝青、樹脂、蜜蠟、オリーヴ油)の選定、経年変化の考察。展示後の錆落としの検証。