・林檎の樹は開花したら間引き作業を始めるという。間引かなければ果実数は大量に得られるが、大きさと質・味が劣化するからだろう。
・古代ギリシアでもリンゴ (μῆλον) は栽培もされていた (Theophrastos, 2.1.2 et passim)。果実が小さかったのは間引きの習慣がなかったからか。小川洋子『テオプラストス/博物誌 1』は「野生の樹木」「野生種」「栽培される樹木」「栽培種」は区別しているが(『テオプラストス/博物誌 1』pp. 548-549)、林檎に特化した明確な言及はないようだ。
・Hesperides の園から林檎を持ち帰った Atlas は片手に3つ以上小さな林檎を載せている (Olympia, Zeus 神殿 Metope, 10)。Herakles に扮した Commodus (Musei Capitolini)。
・Eris が「最も美しい者に」と言って不和の種を蒔き、結局 Alexandros/Paris の審判によって Aphrodite が受け取った黄金の林檎は例外的に大きく表される (cf. Antikythera)。
・マルメロはリンゴの一種だが、古代のリンゴはマルメロだったというのは誤りのようだ(『テオプラストス/博物誌 1』pp. 194-195: 2.2.5, n.2)。
・Pauly-Wissowa; Der Neue Pauly に記載があるだろう。



