DNO (Der Neue Overbeck, 2014) は Lysippos の作品リストのNr. (49) のもとに三つの資料を集めている(2235-2237)。
2235, Anthologia Graeca 9,777 (Thessalonike の Philippos: 紀元1世紀 Roma で活動) は Lysippos 作と言っている。
銅像作家の見事な腕前により、
馬が頭を上げて誇らしげに立っているさまを見よ。
眼差し鋭く、頭を擡げて、項の鬣を
疾走するかのように風に靡かせている。
思うに誰か馭者がその口に轡/はみを付け、
拍車を加えたら、リューシッポスよ、
御身の労作は走り出して人を驚かせることだろう。
芸術家の腕前がこれに命を吹き込んだのだから。
[沓掛良彦『ギリシア詞華集3』2016, p. 442]
2236, Christophoros Mitylenaios (1100頃~1150/68), στίχοι διάφοροι 50 は作者名に言及することなく Konstantinopolis の Hippodromos にあるブロンズの馬を歌っている。
いずれも馬車に繋がれていない1頭の馬 (un cavallo libero: P. Moreno, Vita e arte di Lisippo, 1987, pp. 19-20, 30) の描写であり、もと4頭立ての馬車に属していた「サン・マルコの馬」4頭と結びつけることはできない。
