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彫刻家二人の個展

 

私たちのギリシアブロンズ研究で2011年以来再現制作を担当してきた松本隆さんが「リアーチェのブロンズ」の研究成果物を展示中です。10/1311/23、奥多摩の御嶽、せせらぎの里美術館。日曜午後は本人在館とのこと。

 

3D scan data に基づく写真と、調査時に撮った膨大な数の細部の写真を参照しながら作った原型。体内から採取した鑄造土の観察・分析に基づいて選定した粘土・土・砂。それを使って制作した蠟原型・鑄型。修復調査報告書と現物の観察に基づいて分鑄・熔接箇所と技法を推測し、様々に工夫して再現した数ヶ所の分鑄・熔接部品。熔かした鉛を使った基台への据え付け。など。2011-2020年制作。



 

2019年から新たにメンバーに加わった島剛(しま・つよし)さんも、個展を開催中です。10/1511/15、益子のワグナー・ナンドール・アートギャラリー Wagner Nándor Art Gallery。土曜午後は本人在館とのこと。

 

こちらは古代ギリシアの特徴的な技術を応用した自作のブロンズ像数点。ガラスと銅の薄板による目。銅の別鑄による唇。標準的な分鑄・熔接。など。2018-2020年制作。